概形印象(1回目の型とり)

まず1回目の型をとります。無歯顎の顎堤の状態は人によって様々です。無歯顎のお口の中を観察把握し、精密な型を採るための個人トレー(お口に合わせた枠)を作成します。1回目の型は既製の枠を使い、少し大きめに顎の型をとります。

STEP
1

精密印象(2回目の型とり)

個人トレーを使用してさらに精密に2回目の型をとります。これによってできた石膏模型で入れ歯を作ります。

STEP
2

咬合採得(かみ合わせを決める)

かみ合わせを決めるのは入れ歯を作るうえで大変重要なステップです。古い入れ歯の高さ、咬み合わせたときの顔つき、咬んだ時の筋肉の働き、顎の動きなどを参考にしながら理想的な噛み合わせを探し出します。中心で自然に咬む位置が決まったらその状態で固定して歯の色調を選んで技工所に渡します。

STEP
3

試適

技工所ではまず決められた咬み合わせをもとに指定の色調の人工の歯を並べます。歯の大きさ、歯並びが自然に見えるか、咬み合わせや高さが顎の動きに合っているかなどをチェックするための仮合わせのステップです。もしここで合っていなければ再度咬み合わせをやりなおす場合があります。仮合わせがOKならざっと咬み合わせの調整をしてここで技工所に完成の指示を出します。

STEP
4

義歯装着

完成した義歯を装着します。試適の段階で軽く調整してありますが、顎の動きに合わせた咬み合わせの調整をします。当院では30分かけて調整を行います。初回の調整ではじめからよく噛めるようになるのはまれで、装着した日はまず柔らかめの食事をお願いしています。また入れ歯が入った時の注意事項をお伝えします。

STEP
5

定期調整

装着の翌日はかならず調整のために来院していただきます。顎の粘膜にあたって傷ができたりしますので、早めの調整を行います。

通常は1日~3日空けて次の調整を行いますが、傷が大きかったり違和感が強かったりする場合は毎日でも調整し、早めに顎になじむようにしていきます。

痛みや違和感が落ち着いてきたら1週間ごとに来院していただき調整します。なじんだ頃にかむ力が強くなってふたたび顎に傷ができることもありますがこれは噛む能力が向上した証拠だということですので、ひき続き調整します。

痛みがなく食事もスムーズにできるようになるまで通常で1~2か月、長くて3か月以上かかる場合もあります。

STEP
6

「毎日食べるための道具としてこれから長くお付き合いするようになりますので、急がず気長にお付き合いしましょう」と説明しています。

入れ歯に慣れるまでの辛さは本人にしかわからないものです。少しでも患者さんの辛さを理解するように心がけながら入れ歯の治療に取り組んでいます。